フィギュアカービング『やすらぎ』
2020.08.20
子猫が安心して眠っている様子を彫ったカービングの手順です。
動物を彫る時の参考になれば幸いです。
1)トレスフィルムを濡らした革に重ねて鉄筆で図案を写す。
鉄筆は細いものを使いましょう。
2)革に描かれた図案
3)スーベルナイフでカットする。猫の鼻や髭はまだカットしない。
3)まずは唐草模様から打刻。
お花の花びら部分、凹んだ部分にアンダーショットを打ちます。
4)3で打った残りの部分にベベラを打つ。
5)カモフラージュ、ベンナー、ペアシェダー(またはサムプリント)で打刻。
バックグラウンダー、ここでは A104使用。
6)ミュールフットを打刻。スーベルナイフでデコレーションカットを入れる。
子猫の周りもベベラで打刻する。
7)子猫に立体感をつける。ここではステンレス刻印STC-1 STC-2使用。
国産の通常刻印、P975 P217 P213 などでも代用できます。
同時に耳の毛もカットする。
8)7でつけた立体感に加え、さらに立体感を付けていく。
口の部分はSTC-1.2を加工した刻印(先を細く加工したもの)を使用
9)8の拡大したもの
10)耳の毛のぶぶんに立体感をつけ、
毛並みを加工モデラ(先を細く加工したもの)で付けていく。
11)一通り毛並みを入れ終わったら、さらに柔らかい毛並みになるように
加工モデラで表現していく。
子猫の周りにバックグラウンドの刻印を打つ。
この作品はBob Beardのバブルを使いましたが、刻印は好みで!
これで完成です。