金唐革紙
2018.02.13
先日迎賓館のツアーに参加して来ました。
その時に旧岩崎邸の見学もあり、金唐紙の壁紙をたくさん見ることができました。
金唐紙、金唐革の技法を和紙に施したもの。
日本の伝統工芸品でもあるんですよ。
和紙に金属箔をはり、版木に当てて凹凸文様をつけ、彩色して壁紙に利用されたもの。
版木です。分かり難くてすみません。
17世紀半ばにオランダ経由で「金唐革」が輸入されたが、鎖国をしていたために
大変な貴重品、そして入手困難でした。
日本にも姫路白鞣しの革がそれ以前からあったのですが、
この鞣し、油鞣しなので金唐革には向かなかったんですね〜
それで和紙に同じ技法を施したのですが、これ洋紙じゃ無理なんですよね。
和紙だからこそできた技法。
これ、以前に日本革工芸会で一緒に理事をしていた故森下雅代さんにお聞きした話。
金唐紙の研究者でもあった彼女、『革壁紀行』と言う著書もあります。
ガラスに入っているので綺麗に撮れていません。
機会があったらぜひご自分の目で見てくださいね〜